地元マダムたちが通う裏鎌倉の店、高級スーパーマーケットなど

地元マダムたちが通う裏鎌倉の店、高級スーパーマーケットなど

September 2025 Seasonal up date

鎌倉西口・裏鎌倉には、審美眼のある地元マダムが通う店が点在します。
高級スーパーマーケット「紀ノ国屋」、ハイセンスな有名マダムやシェフが営むブティック、レストランや洋菓子店などクオリティの高い店ばかりです。
今回は、地元のマダムたちが愛してやまない店をご紹介します。
次の鎌倉散歩は「鎌倉マダム」を気取ってみるのも楽しいかもしれません。

紀ノ國屋 鎌倉店

店の前の花屋。家に飾る花や季節ごとにちょこっと庭に植えたいものを買うのに便利。

おそらく日本で「最も高級なスーパーマーケット」として有名な紀ノ國屋。都内以外の店舗はここ、鎌倉店のみ。
鎌倉に住んでいる方はもちろん、逗子や藤沢からも高級車を出して買い物をする「ザ・マダム!」といった姿が見られ、平日の駐車場にはジャガーが見られたりなかなかハイソサエティな雰囲気があります。

実際、生鮮食品は特に高額で、全ての買い物をここでするのは一般人にはちょっと厳しいのですが、キャベツ一つお肉少し、と買って食べてみると非常に美味しいことに驚きます。
いいものを並べているから高いという事がわかります。そして、瓶物やパンなど見るのも楽しいオリジナル商品が豊富で下手な鎌倉土産より喜ばれそうなものが多いのも特徴です。

茹でるのが勿体無い素麺とめんつゆはお土産にもいいかも。
各サイズ一袋300円以下(税込)のジッパーバッグ。小分け菓子や小銭など入れるのに便利。
神奈川県鎌倉市御成町15-3
電話・0467-25-1911
営業時間・9:30~20:00
駐車場有

レ・ザンジュ鎌倉本店

クラシカルな店構えが、地元率の高さと地元愛され度のバロメーターになる気がします。

鎌倉には美味しい洋菓子店やおしゃれなカフェが数多くありますが、その中でも鎌倉マダムが足繁く通うのが「レザンジュ」です。
一番有名なのは「プティ・フール・サレ」という塩味のクッキー。数手のクッキーが入った美しい缶入りで、ワインのおつまみにもぴったり。とても美味しいです。
しかし、鎌倉マダムたちがこの店を愛する理由は、単にお菓子の味だけではないのかもしれません。クラシックで美しい店構えや、落ち着いた空気感、落ち着いた店内でゆったり過ごすティータイム――そんな時間を楽しめることも、この店の大きな魅力です。ケーキも絶品で、一人でも気軽にくつろげる雰囲気があります。

贈答用の詰め合わせなども充実しているので、東京に行くときの手土産をここで調達するマダムも多いようです。

今日はスティルトンチーズとクッキーで赤ワイン。夫婦の会話も弾みます。
鎌倉市御成町13-35
電話・0467-23-3636
営業時間・10:00~18:00/
喫茶・ 10:00~17:30(17:00 L.O.)
定休日 1月1日、1月2日
駐車場 なし
貴族の住まいのような正門から奥の館まで坂道を1〜2分歩く。

鎌倉の広大な敷地に佇む歴史ある洋館は、現在はガストロノミーレストラン、ウエディングのスペース。鎌倉マダムたちの贔屓の店としても知られており、特に月に一度開催されるアフタヌーンティーは人気です。
特筆すべきは、この贅沢な環境と、ガストロノミーならではの技術を生かしたセイボリーの数々。小さなフィンガースイーツも楽しんだ後に出される中国茶や、見た目も華やかなマンゴーケーキのプレゼンテーションは、まさに価格以上の価値があります。
ここのアフタヌーンティーは、昼間の打ち上げや特別な集まり、鎌倉流のおもてなしスタイルとしてもマダムたちが利用しています。

自慢のセイボリー。モダンスパニッシュ全開。
紅茶の後にサーブしてもらえる中国茶でスッキリ。
その昔、実業家の住まいだった内装は重厚なブリティッシュスタイル。
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-7-23
レストラン予約 0467-22-2011
Lunch
11:00〜15:00 (Last entry 13:30)
Dinner
17:30〜21:00 (Last entry 19:00)
Café
11:00~Sunset(季節営業Mar.-Dec./Last entry 16:00)
Regular Holiday
火曜日・水曜日

鎌倉 利々庵(りりあん)

御成通りから少し入った小径。雰囲気のいい鎌倉らしい店構えの老舗ベーカリーです。

「利々庵」は、その佇まいも鎌倉らしく美しく、クラシックな雰囲気が漂います。毎日食べるパン・ド・ミなどを毎日のように買いにくる鎌倉マダムも多く、焼き上がり時間がわかるボードが店内に掲げられているため、何時に行けば目当てのパンが買えるかすぐにわかります。
日々のパンはここ、と決めている地元の人が多い人気店です。

カレーパンなどのお惣菜パンも種類が多く、とても美味しいです。鎌倉マダムの好みとしてはクラシックで重厚感のある外観の「コストパフォーマンスの非常に高い」お店が支持される傾向がありますが、「利々庵」はその点もクリアしたご贔屓ベーカリーです。

こういったサービスが住人の心を掴みます。
毎日のパンがこのクリオティなんて鎌倉住まいはのマダムは幸せです。
神奈川県鎌倉市御成町10-19

営業時間・10:00~18:00
定休日・日曜日
電話・0467-61-3005

ブティックRimini

白を基調とした店に、全身白のコーディネートのプラチナヘアのオーナー。必見です。

御成通りにあるRiminiのオーナーは、鎌倉マダムの中でも名の知れた存在。おしゃれな鎌倉マダムたちのファッションリーダーです。小さな店内には、日常に着られる上質な洋服が買いやすい価格でぎっしり並び、ふらりと立ち寄るだけでも必ず何か欲しいものが見つかる、そんなセレクト。
お洋服は40代くらいからの方に似合うものが多いものの、センスのいい商品ばかりなので、若い世代のファンもちらほら。定期的にチェックしたくなる、鎌倉らしいブティックです。

バッグやアクセサリーは「acrylic」のものが多い。バッグは特に驚くほど軽くておすすめ。
神奈川県鎌倉市御成町10-6
営業・11:00〜17:00
定休日(しばらくの間)水曜日、日曜日
電話・0467-33-5301

Regalez-Vous (レガレヴ)

何もかも美味しくて贅沢。水色のドアが印象的な御成通りの店。

お友達が来ると、こちらに連れてくる、と鎌倉マダムから聞いています。ここは「デセール」という、プレートに盛られたデザート店。ソースがかかったスフレや、その時々の旬のフルーツを使ったパフェ、プレートスイーツを楽しむことができます。
デセールは目の前でソースをかけて仕上げてくれる演出が楽しく、見た目も味も満足度の高い逸品です。
また、フランス産AOPバターを使用クロワッサンやトリュフクロワッサンの美味しさは他に追随を許しません。おすすめはクイニーアマン。
鎌倉マダムではないですが、筆者のイチオシです。
店内は居心地が良く、ほっこり空間。ひとりでふらっとお茶を飲みにくるマダムの姿も見かけます。

トリュフクロワッサンは「刻んだトリュフ」入りでとんでもなく美味しい。
持ち帰った日には家の食卓がパリになります。
スフレの中央に空いた穴にソースを流していただきます。

神奈川県鎌倉市御成町10−4
電話・0467-81-3719
営業時間・8:30~18:00 (L.O 17:30)
定休日・不定休
駐車場なし

今回、「鎌倉マダム」という言葉で一括りしてしまったのですが、実際「ああ、鎌倉マダムだな」と思う何人かとお話ししたことがあります。
鎌倉で医院を経営されているご主人と結婚されて半世紀近くのAさんとは茶道教室でご一緒しました。教養深く、お美しく、全ての人に気を配り、そして決して人の悪口を言わないその忍耐力に「育ちが良く、生き方に品がある人」と印象に残ったものです。
他にも出会った鎌倉マダムたちの行動をスキャンして今回のテーマとなったことをお伝えしておきます。自分も住むところが変わっても、人としてそうなりたいな〜、と思っています。

湘南に住むことに興味がある方には最近のブログ「湘南に移住!辻堂〜鎌倉、逗子・葉山〜三浦のライフスタイル」もどうぞ。
邸宅でのアフタヌーンティーについては「鎌倉・葉山/名建築の邸宅で優雅な時間を約束するアフタヌーンティー」もチェックしてみてください。


ブックデザイナー。東京から湘南エリアに住まいを移して20年以上。 家族と犬で海のそばで暮らす毎日。 趣味:洋雑誌のビジュアルを見る、仕事をしながらのスイーツ 美しいと思うもの:猫の瞳孔、犬の濡れた鼻、夕暮れのビーチ



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