少し早起きした日の幸せ。鎌倉・逗子・葉山で楽しむ朝ごはん7選

少し早起きした日の幸せ。鎌倉・逗子・葉山で楽しむ朝ごはん7選

September 2026 Seasonal up date_1

大型犬がいるわが家では、夜よりも朝に外へ出ることが増えました。
まだ暑さの残る季節も、朝なら海風が涼しく、お酒いらずの時間帯なので
車に犬を乗せて近くに出かけるのにちょうどいい。
鎌倉・逗子・葉山には、アメリカンブレックファーストから台湾粥、蒸したてのマントウ(饅頭)サンドイッチ、
焼きたてのパンまで、朝を楽しみに変えてくれるお店が増えました。
今回は、朝活にも休日のブランチにも訪れたくなる7軒をご紹介します。

EENY BREAKFAST & SHOP——楽しく迷える、鎌倉の朝食プレート

鎌倉駅から若宮大路を渡り、少しだけ奥へ入ったところにあるEENY BREAKFAST & SHOP。観光客でにぎわう通りから近いのに、朝の時間はどこかゆったりしています。お店は建物の2階。階段を上がると、手描きのグラフィックや遊び心のあるものに囲まれた、明るくカジュアルな空間が現れます。いわゆる「鎌倉らしい和風のお店」とは少し違う、カジュアルでオシャレなストリート感のある雰囲気も魅力です。

入り口のドアから階段を上がって2階の店内へ。犬は家で留守番です。
アパレルショップの出しているレストランなのでTシャツやキーホルダーなど豊富に売っている。
ちょうどよく広い店内は座席の間が広くて居心地がいい。

ここのお店は注文がとても楽しい。
種類は限られているけれど、ピンポイントのサイドディッシュやパンケーキ、トーストなど美しくデザインされた注文書に自分でチェックする時間から、もう朝ごはんが始まっています。

プレートはしっかりとボリュームがあり、価格だけを見れば決して軽い朝食ではありませんが、食べ終わったときの満足感まで含めると納得。
家族それぞれが違うボリュームで組み合わせを選べるのも、朝の小さなイベントのようで楽しいものです。

料理にはオリジナリティがあり、
見た目のおしゃれさだけで終わりません。

サイドディッシュがもりもりに乗った料理が運ばれてきた瞬間、テーブルがぱっとにぎやかになります。ハンバーグ型のオリジナルのソーセージは絶対食べたい一品だし、サイドディッシュは一つ一つが美味。
たっぷり食べたい日にも、少しずつ自分好みに整えたい日にも選びやすい。

食事のあとに、オリジナルのTシャツやキーホルダー、プリント小物を見るのも楽しみのひとつ。

観光の前に元気をつける朝食としてはもちろん、地元の家族が休日を始める場所としても人気のオールディブレックファストのお店にぜひ行ってみてください。

みんな同じのようでサイドディッシュと量が違います。

台湾キッチン 叙序圓——小鉢まで美味しい台湾粥

若宮大路沿い、鶴岡八幡宮へ向かう途中にある台湾キッチン 叙序圓(ジョジョマル)は
台湾出身の店主が子ども時代に毎日食べていた家庭料理のお店。中でも朝粥はオープン時から人気があります。
お店は建物の2階にあり、ひょっこり台湾の市場の店が現れたような空間には朝から女性客が絶えません。
鎌倉で朝ごはんといえばパンやコーヒーを思い浮かべがちですが、温かな台湾粥で始める朝も、とてもいいものです。

湯気の立つお粥は、体の中へゆっくりと入っていくようなやさしさで以前の台湾旅行を思い出します。

そして、ここでは小鉢も楽しみです。付け合わせを選んでお粥と行き来しながら食べると、最後まで飽きません。どれも健康的で、それでいて「体によさそうだから食べる」という感じではなく、きちんとおいしい。朝から品数のある食事を自宅で用意するのはなかなか大変なので、こういう朝ごはんを外でいただけることが、しみじみありがたく感じられます。

犬と一緒に入ることはできませんが、家族や友人と落ち着いて朝を過ごしたい日にはおすすめです。
食べ終わるころには、観光地としての鎌倉が本格的に動き出す時間。人通りが増える前の若宮大路を歩き、温かなお粥をいただく。それだけで、いつもの鎌倉とは少し違う一日になります。

ちまきもプラスで満足感のある朝食に。
こちらも用紙にチェックの注文式。わかりやすい。

ilu kamakura ゆげ——蒸したてのマントウを頬張る朝ごはん

鎌倉駅西口から御成通りへ入り、路地を少し進んだところにある「ゆげ」。
昭和の一軒家の雰囲気を残した小さな複合スペース「とすいハウス」の一角にあります。

古着屋さんや飲み屋さんなど、小さくてかわいいお店が集まり、建物全体に新しい町の居場所のような空気があります。
駅からすぐなのに、通り過ぎてしまいそうな奥まった感じも、この場所の楽しさです。

せいろが並ぶキッチンが見えるカウンターで注文。注文してから作ってkれる。
火傷に注意なくらいほっかほかのマントウは絶品。

主役は、せいろから出てきたばかりの熱々のマントウ。ふわりとした白い生地は、サンドイッチにすると驚くほど具材になじみます。
カレーやあんこなどをはさんだ小ぶりなものは、おやつ感覚で気軽に。
朝はそれほど量を食べられない、でも何か温かなものがほしい、という日にもぴったりです。
手の中に伝わる熱まで含めて、おいしい朝ごはんです。

しっかり食べたいなら、まぐろのフリットのサンド。想像するよりボリュームがあり、ふわふわのマントウ、カリッとしたフリット、野菜の具材が甘めのタレでまとまって絶品。
お店の方も親切にメニューの説明をしてくれて、初めてでも注文しやすい。パンとも肉まんとも少し違う、新しい朝の選択肢です。

テイクアウトが基本ですが、敷地内には腰掛けられるベンチと靴を脱いで上がる2階のテラスもあります。
小さなテラスで御成通りを眺めながら食べていると、ほんの少しこの建物の住人になったような気分になります。
外のベンチなら、犬の散歩の途中にも立ち寄りやすい。
駅近くでありながら、鎌倉の日常をのぞかせてもらえる場所です。

DROP IN cafe——材木座で、犬と一緒にくつろげる朝

材木座のDROP INは、国道134号の海沿いにある海岸の目の前のカフェ。
この日は車で住宅街側から回り、お店で駐車場所を聞いて車を停めてから入店しました。

うれしいのは、犬と店内で過ごせること。真夏や真冬のテラスが厳しい季節も室内で犬と同じ時間を過ごせるお店はありがたい。背の低いソファや家具は家にいるようで、犬との目線も近い。海辺の散歩と朝ごはんを、季節に左右されず組み合わせられる貴重な場所です。

印象に残ったのは、りんごを使ったサンドイッチ。
果物とお肉を合わせたメニューは、甘さと塩気のバランスがよく、朝にも重たすぎません。
産地から届く果物や野菜を使ったメニューには、きちんと手をかけた家庭料理のような温かさがあります。

奥には子どもが遊べるプレイスペースがあり、小さなお子さんのいる家族にも過ごしやすそうです。
パソコンを開いて仕事をしている人の姿もあり、観光客のためだけではなく、ここで暮らす人の日常にもなじんでいます。
犬連れ、子ども連れ、ひとりで仕事をする人。それぞれが無理なく同じ空間にいられるお店は、ありそうで意外と少ないものです。

犬も居心地のいい店内でおうち気分です。

HAYAMA BREAD Club——我が家で一番人気のブランチ

「朝ごはん、どこへ行く?」と聞くと、息子が真っ先に名前を挙げるのがHAYAMA BREAD Club。
葉山の高台にある、地域でも人気のベーカリーです。
少し車を走らせてでも行きたくなるのはパンのおいしさだけでなく、葉山らしいのびやかな雰囲気もあるからだと思います。
テラス席もあるので気候がいい時は犬連れでいくことが多いです。

パンはどれも美味しくてしっかり食べたい朝にうれしいサイズ。サンドイッチを待つ間にドーナツなどの甘いパンを食べる順番もわが家の定番。サンドイッチはたくさんのマリネした野菜なども入り、とてもヘルシーで栄養バランスとおいしさが両立しているのが素晴らしいです。

野菜たっぷりのサンドイッチにはサラダとマリネがつく。
お店の一角にはアジア雑貨が売られていてつい欲しくなる。

POOLSIDE DINER——逗子の人気カフェのアメリカンダイナー

逗子にこの夏新しくできたPOOLSIDE DINERは、逗子・葉山駅からすぐの業務スーパーの裏手側の一角にあります。川沿いで焼き菓子とコーヒーの店として親しまれてきたPOOL SIDE COFFEEの姉妹店です。

店内はアメリカ映画に出てくるダイナーを思わせる雰囲気。カウンターに座ると、地元にいながら少し旅をしているような気分になります。
新しいお店だし、スタッフの方々が元気に店をきりもりしている様子を見ると、自然と応援したくなります。

ここで楽しめるのは、アメリカンブレックファースト。パンケーキ、ベーコンなど、定番の朝ごはんを遅めの朝にしっかり食べたい日にも似合います。お皿が運ばれてくると、いつもの朝が急に休日らしくなります。

あっさりしたクラムチャウダーも美味しい。
一人でも居心地のいいカジュアルの店内は超アメリカン。

なぎさ橋珈琲——結局いちばん通ってしまう、海辺の朝ごはん

最後は、逗子の朝ごはんを語るなら外せない、なぎさ橋珈琲。
まず、場所がいい。店内やテラスから逗子湾を見渡すことができ、朝の光や海の色を眺めているだけで、遠くへ出かけたような気持ちになります。
特別な予約をして出かける店というより、「さあ、朝ごはんを食べに行こうか」と結局ここへ来る。地元には、そんな人が多いように思います。

犬と過ごせるテラス席が多く、土曜や日曜の朝は犬連れで満席に。いろいろな犬が家族と一緒に朝を楽しんでいる光景は、それだけで平和です。海岸の散歩と組み合わせやすく、朝食のあとに砂浜へ出るのがわが家の定番。犬にとっても人にとっても、食事と散歩をひと続きにできるのが、この店の大きな魅力です。(二人で食事する金額くらいで駐車場は3時間無料!って神)

歩いて行けるので朝からスパークリングなんてこともできるのです。

朝のプレートは量がしっかりあり、飲み物と合わせても比較的利用しやすい価格帯。
小さな個人店にはそれぞれの魅力がありますが、大きなお店だからこそできる席数、メニューの幅、入りやすさがあります。
家族の好みが分かれる日や、朝から確実にお腹を満たしたい日にも頼りになります。
気負わず入れて、きちんと満足できる。その安心感が魅力です。

なぎさ橋珈琲を運営するコロワイドグループは逗子発祥の企業で、逗子海岸花火大会への協賛でも地域を支えています。地方発祥の大きな企業には、店を営むことに加えて、その土地の風景や文化を次の世代へつなぐ役割もあるのだと思います。鎌倉の豊島屋が地域で親しまれているように、逗子ではコロワイドグループに期待を寄せる人も多いはず。
朝ごはんのあと、海岸を歩きながら、魅力的な町の景色は地元の商店や企業に支えられているのだと改めて感じます。

早起きをして朝ごはんを食べに行く。ただそれだけなのに、一日は少し長く、豊かになります。店ごとに違う料理や空気を楽しみ、犬と歩き、海を眺め、家族と次はどこへ行こうかと話す。
しっかり食べたい朝、体をいたわりたい朝、旅のような気分になりたい朝。その日の気持ちに合う一軒を選んで、少しだけ早く家を出てみてください。いつも通っている道にも、朝にしか見えない景色があるかもしれません。
このブログを読んでくれている方でこの地域に住むことにご興味がある方はぜひ「湘南に移住!辻堂〜鎌倉、逗子・葉山〜三浦のライフスタイル」もチェックしてみてください。


※営業時間、定休日、メニュー、犬同伴の条件、駐車場の利用条件は変更されることがあります。訪問前に各店舗の公式サイト・公式SNSで最新情報をご確認ください。

ブックデザイナー。東京から湘南エリアに住まいを移して20年以上。 家族と犬で海のそばで暮らす毎日。 趣味:洋雑誌のビジュアルを見る、仕事をしながらのスイーツ 美しいと思うもの:猫の瞳孔、犬の濡れた鼻、夕暮れのビーチ



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